セブンイレブンが"無人レジ店舗"を開店。省人化でオーナーの年収が890万円も上がる!?
どうも、nira(にら)です。
先日、セブンイレブンが顔認証でお会計ができる無人レジ店舗の試験を始めたというニュースを見ました。
業界全体が人手不足に苦しむ中、各コンビニ本部はなんとか仕事を自動化して人員削減ができないかと試行錯誤を繰り返しております。
こういった省人化に向けた本部の取り組みには非常に好感がもてます。
目次
人手不足に苦しむコンビニ業界
何年か前からコンビニ業界は人手不足に苦しんでいます。
特に周りの知り合いのオーナーさんは皆、
「ここ1〜2年のアルバイトの応募の少なさはマジヤバい」
と、口を揃えて話しています。
僕はまだ加盟する前の話なので経験していないのですが、10年ほど前は求人ポスターを貼っておけば放っておいてもアルバイトの応募があったそうです。
今では考えられないですね。
コンビニのアルバイトに人が集まらない理由としては
- 人口減少(少子化)
- 店舗増えすぎ
- アルバイトを認めない高校が増えてきている
- 覚えることが多すぎる
- その割に時給が安い
などが考えられます。
レジ自動化のインパクト
現状、大半の店舗は常時2人体制のシフトで営業をしています。
仮にレジを自動化することによって常時1人体制での営業が可能になったとします。
(僕の予想だと完全無人は今の日本のコンビニでは業務内容的に不可能)
そうすると、仮にアルバイトの時給が平均1,000円だとすると、、、
2(人)×1,000(円)×24(時間)×31(日)=1,488,000(円)
1ヶ月にかかる人件費は148万8千円になります。
現状月に148万8千円かかっている人件費が半分の74万4千円で済むことになりますので、そうすると、、、、
744,000(円)×12(ヶ月)=8,928,000(円)
なんと人手不足が解消するばかりか、オーナーの年収がいきなり892万円もアップします。マジか。
・・・まぁ実際にはフルで人件費148万円使っているお店は少ないでしょうし、夜勤もワンオペって防犯上どうなの?って問題もあるので単純に892万ということはないとは思います(笑)
とはいえ、現状のコンビニフランチャイズ契約に変更なくワンオペ化が実現すると確実に年間数百万円の利益改善になります。
そうすると今度はオーナーが儲けすぎっていう話になってくると思うので何かしらの調整は必要だと思いますが。
無人レジに向けた課題
無人レジ導入で懸念されるのがサービスレベルの低下です。
特にこれは僕がコンビニ経営を始めて感じたことなのですが、お客様の中にはコンビニのことをなんでも願い事が叶う夢のお店だと思っている方が結構います。
道案内やタクシーの手配など、存在しないサービスを要求してくる方が結構いるのです。
そういった要求に今まで可能な限り応えていたことが、コンビニをここまで成長させた大きな要因だと思います。
ワンオペになるとどうしてもそういったお客様からの期待には応えることが難しくなってしまうため、客離れを起こしてしまう可能性もあるでしょう。
もう一つ懸念されるのはお年寄り置いてけぼりです。
レジを打っているとやはり、お年寄りは現金で支払う方が最も多いです。
無人レジの前提であるクレジットカードすら持っていない方も大勢いるので、そういった方をどうするのかという問題もあります。
まとめ
単純に計算をするとオーナーの年収が890万円あがるという結果が出ました。
しかしこれは単純な計算に基づくものなので実際には本部との利益調整を経て適正なバランスに落ち着くものと僕は予想します。
レジの自動化によって人員削減ができるというのは、コンビニフランチャイズの利益配分の観点だけでなく、現在の日本の労働に対する需給のバランスから考えても明らかにメリットが大きいです。
しかし一方ではサービスレベルの低下や自動化についていけない人たちをどうフォローしていくかといった課題も残っています。
まだまだ課題は多く、レジの自動化が当たり前の世の中になるまでにはまだ少し時間がかかりそうですが、年収890万円アップの可能性を信じて、僕はコンビニ本部の省人化政策を応援しています。