バイトテロの発生する原因と未然に防止する効果的な方法
どうもnira(にら)です。
先日のくら寿司アルバイトによる切り身ゴミ箱シュート事件を皮切りに全国的にいわゆる「バイトテロ」問題が多発していますね。
僕もコンビニオーナーとして人ごとではありません。
なぜバイトテロが発生するのか?
バイトテロが発生する要因。
コンビニオーナー的に考えてみました。
情報拡散力が発達しすぎた
学生時代僕がバイトしてた焼肉店でも一緒に働いてた友達が結構ヤバい事やってました。
例えば客の残した物を食べたりとか。
僕は若干潔癖なので食べてはいませんが、もし当時スマホとSNSがあったら僕は確実に撮影者&投稿者役になっていたのかな〜と思います。
もちろんこういう悪ふざけをするのはごく少数だとは思いますが、当時の僕のような、「表に出ていないだけの火種」はいくつもあったんじゃないでしょうか。
ただ、それを発信する手段がなかったから問題にはならなかったのかなと思います。
現在の状況として
- 不適切な行為をクリアに記録するカメラ
- カメラで収めたデータをweb上に即アップできてしまう環境
- SNSのハンパない拡散力
この3つが揃ってしまった事でとてつもなくお手軽にバイトテロを拡散することができるようになってしまいました。
2人シフトがヤバい
僕は小心者なので余計にそう思うのかもしれませんが、1人では怖くてできないようなことも仲間がいればできてしまいます。
一連のバイトテロ動画に写っているのは1人だけですが、全ての動画には撮影者が存在する為、実行犯は2名です。
3人、4人と人数が多くなるほど誰かが止めてくれる可能性も高くなりますがコンビニなんかは特に2人シフトの時間帯が大半を占めます。
特にオーナーや店長などの管理する側の人間がおらず、客数も少ない夜勤帯なんかは非常にバイトテロを行いやすい環境であると言えます。
2人シフト×管理者不在×ヒマな時間帯=ヤバい!
当事者の想像力の欠落
動画投稿を行なっている本人たちは自分たちのやっていることのリスクを当然ですが自覚できていように思います。
一連のバイトテロ動画は全て学生によるものでしたが、彼らは不適切行為の動画を投稿することに対してそこまで深く考えていません。
おそらく動機としては
- このネタ投稿したら絶対ウケるw
- たくさんいいねが欲しい
- 反応、コメントが欲しい
といった程度のことだと思います。
ちょっとブログを書く動機と似ているかもしれませんね(笑)
経営者としてバイトテロを防ぐ手段
動画を投稿する側からしたら軽い気持ちでできてしまうバイトテロですが、やられた側はたまったものではありません。
くら寿司やブロンコビリーなどの大きな企業だとさすがに倒産とまでは行きませんが、僕らのような零細企業でやられたら一撃アウトです。
実際にバイトテロが原因で閉店に追い込まれてしまった個人経営のお蕎麦やさんもあるようです。
では、経営者側として一体どんな対策をすれば有効なのでしょうか?
勤務中のスマホ所持を禁止する
発達しすぎた情報拡散力を封じるためには勤務中のスマホ所持を規制するのが一番手っ取り早いです。
仮にコンビニであれば事務所にも防犯カメラはありますので、防犯カメラに映る位置にスマホを置いてから勤務することを徹底すれば防げるでしょう。
勤務中に一切スマホを触ってはいけない、とまで言ってしまうと少し厳しすぎるので、「水分補給などで事務所に来た時に少し触るくらいはOKだけど事務所以外では触らないでね」くらいにしておいた方がアルバイト離れもなく良いと思います。
僕の店も既に勤務中のスマホ所持は禁止しています。
ヤバそうな奴同士でシフトを組まない。
これは「2人シフトがヤバい」への対策になります。
要するに問題行為を起こしそうな奴が2人同時にシフトに入るとリスクが高いので、逆を言えば片方がそういった行為に加担しそうにない人であればいいわけです。
僕の店では基本的に学生×学生のシフトは組みません。
必ず学生×主婦とか学生×おじさんのようなシフト組みをします。
もちろん全ての学生がヤバい訳ではないですが、リスクを減らすためには学生×学生のシフトは敬遠すべきだと思います。
従業員のネットリテラシーを高める
とはいえ、人手不足のこのご時世
スマホ所持禁止→アルバイトが辞めてしまう
学生×学生シフトを組まない→職場が楽しくない→アルバイトが辞めてしまう
みたいな事情もあるかと思います。
そもそも人手が足りなくて学生×学生にせざるをえない、という事情もあるかもしれません。
なので仮に上2つの対策が取れない場合は、アルバイトへの教育が特に重要になってきます。
幸いな事に今は立て続けに起こったバイトテロのおかげで、反面教師の事例がたくさん転がっています。
企業側が動画投稿をしたアルバイトに対して訴訟を提起するという話にも発展しています。
こういった材料を使えば効果的にアルバイトのネットリテラシーを高める教育ができるのではないでしょうか。
自分の身は自分で守ろう
バイトテロが起こった時、僕らのような零細企業は大企業に比べて生き残る力は弱いです。
しかし、アルバイト1人1人に対して深く接することは大企業よりもしやすいはずです。
今回ご紹介した3つの対策は全てそれなりに効果があると思います。
3つ全てが実施できなくてもどれか1つだけでもできればリスクの低減には繋がると思いますので自分で自分の身を守るためにも是非実施してみてください。